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読谷山花織事業協同組合
沖縄の織の中でも
一際華やかで繊細なデザインを誇る読谷山花織(よみたんざんはなおり)、
ノスタルジックで可愛らしい花模様が大好きで
読谷山花織事業協同組合へ足を運んでみました。

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電照菊やウージを栽培するのどかな地域にあります。

後継者を育成するセンターでもあるのですが
数年前から新たな研修者の受け入れは行ってないとのこと。

後継者が十分に育ってきているから、というのが理由だそうです。

組合内は撮影禁止だったので
パンフレットから画像をご紹介〜

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細かな点と線による幾何学模様が特徴の読谷山花織、
15世紀の初め頃、琉球大航海時代に東南アジアから読谷村長浜に伝わったのが
その起源だと言われています。

その模様は
ジンバナ(銭花)、カジマヤー(風車)、オージバナ(扇花)
の3つを基本とし、
それらの模様を少しずつ崩すことで
現在は多種多様な模様が織り込まれるようになっています。

読谷山花織事業協同組合_d0155534_16564723.jpg

模様に込められたウムイ(想い)、どれも良い!
購買意欲を後押しします。

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バッテンに見えるのが「風車」、マルが「銭花」ですね。
この小さい点々による模様がすごく可愛い!

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南蛮貿易が盛んな時代に伝来したため
インドなど南方的な色彩が強く
白・赤・黄・緑といった明るい糸で織り出されている紋織は花のように美しく、
情熱の織物として知られているそうです。

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確かにエキゾチックな柄。
南風原の花織とはまったく違う雰囲気の模様。
同じ沖縄の織物でもこうも違うものなんですね。

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エキゾチックではあるけれど、決して古臭くはない、
ノスタルジックな雰囲気はあるももの、シックでモダン。
こう感じるのは私だけかな?ノスタルジックでモダンだなんて矛盾してる?
でも
とにかく可愛い!素敵!

琉球王府の保護のもと、御用布に指定され、
士族と読谷の人々しか着用が許されなかった時代があるそう。

しかし明治の中期ごろになると衰退し始め、
明治36年に貢納布制度が廃止されたことと、
本土から安い織物が流入し始めたことにより、
高度な技術を要する花織が織られなくなったのではないかとの見方があるそうです。

しかし戦後、年配者の記憶を頼りに織物の技術者たちが復興させ、
現在では通産大臣指定の伝統的工芸品となり、国の重要無形文化財にも指定されています。

読谷山花織事業協同組合_d0155534_17121723.jpg

組合の販売所で販売されている商品の一部、
奥から着尺、帯、手前左側がテーブルセンター、右側がコースター。

テーブルセンターやコースターは
かなり安価で求めることができます。

デザインが素敵な花織、こうして日用品に加工すれば、
着物を着ない方にも楽しめていいですよね。

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お財布や小銭入れ、印鑑ケースも。
伝統工芸品を加工したおみやげとしては定番ですが
手織りなので高級感があります。

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一枚でぱっと華やかなので
飾って楽しむのもいいかもしれません。

読谷山花織、実物は凹凸がしっかり見えて更に素敵です。

読谷にお越しの際にぜひ立ち寄られては?
自分へのおみやげも欲しくなっちゃいますよ。

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# by casirii | 2010-04-28 17:25 | 読谷山花織
大城廣四郎織物工房
琉球かすり会館の方にご紹介頂いた
大城廣四郎織物工房に行ってきました。

かすり会館からは徒歩圏内。


大城廣四郎織物工房_d0155534_10582964.jpg

絣柄を思わせる外壁の模様

大城廣四郎織物工房_d0155534_10592068.jpg

住宅街で一際目立っていました。

大城廣四郎織物工房_d0155534_10595740.jpg

奥には染めた糸が干されていました。
写真の左側には作業場が。

大城廣四郎織物工房_d0155534_1113411.jpg

一階の右手に販売所があります。

販売所を覗いてみると誰もいらっしゃらなかったので
作業場で作業している方に声をかけると
どうやら、
大城廣四郎先生のご子息、
大城一夫先生だったようです。
二階の工房から女性を連れて来てくださったのですが
この方がどうやら奥様のよう。
先生はすぐに作業に戻られました。

販売所では着尺や帯だけでなく、
ネクタイ、シャツ、財布、ハンカチといった加工品、
さらに
タペストリーやテーブルセンターといった珍しい加工品も。
気になる作品が沢山ありましたが
どれにするか決めかねたので近々また来ることに。

奥様がとても優しく親切で、
奥の座敷から
「これは特注品なんですよ」
と、珍しい作品も出してきてくださいました。

その作品がまさに私のツボ!
一個人が簡単にオーダーできるような品物ではありませんが
う〜〜ん、素敵でした。

私はかすりの中では
着尺よりも帯のデザインが好き。
でも、帯の柄はお腹の部分と背中の部分の二箇所にしかない。
柄は非常に素敵なのだけど
着物を着ない私にとっては
う〜〜ん、全体的に柄が入っていればなぁ・・・
というのが正直なところ。

しかしこの、
ある企業からの特注品は
まさに私の夢を実現した品!
生地や柄は花織の帯そのもの、
しかし、サイズは帯よりずっと大きく
なにより
全体的に柄が入っているの!
しかもモダンで素敵な柄!
無論、写真は撮れないのでご紹介できず残念ですが。。

こういう作品をオーダーできるように
なれたらいいなぁ。。

他にも奥様が御親切に色々な作品を見せてくださり、
お話もしてくださいました。

また近いうちに、
今度は購入しに伺おうと思います。

その後、二階の工房の見学に。
大城廣四郎織物工房_d0155534_1131722.jpg

織り機が並び、
5〜6名ほどの織り子さんが
一心に織ってらっしゃしました。

「カタン・・・ガタッガタッ」
と、規則的なリズムが響いています。

大城廣四郎織物工房_d0155534_114586.jpg

奥では織り子さんが奥様に
色の組み合わせの相談をしていました。

何気ない風景ではあるものの、
これまでいくつかの工房を拝見してきましたが
色合いの相談をしているところを見たことがなかったので
なんだか、
じ〜んときてしまいました。
こうして織り手さんが
一つ一つの糸を慎重に選びながら
丁寧に丁寧に
ひとつの作品を織り上げているのだなと。

その様子につい見とれてぽけ〜っとしていたら
奥様が
「こちらまで入っていらっしゃいよ」
と声をかけてくださいました。

でも
みなさんすごく熱心に作業に取り組んでおられるので
お邪魔をしてはいけないと遠慮させて頂きました。

それに奥まで行かずとも織りの様子がよくわかり
十分勉強になりました。

一夫先生とはお話出来ませんでしたが
にこにこと気さくな雰囲気で
お話しやすそうな方でした。

今日はなんとも収穫の多い一日!

真夏のような日差しの中
出かけた甲斐もあるというもの。
大城廣四郎織物工房_d0155534_1163777.jpg


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近々また来ます!
# by casirii | 2010-04-27 11:23 | 琉球かすり



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by casirii
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